その２ 初音ミクVAXをインストール
購入した「初音ミクV4X」をPCに取り込む作業へ。
パッケを開けて、インストールディスクを取り出す。
部屋の明かりを消し、PCの手前に羊の血を注いだ杯を置き、
ディスクをディスプレイにかざして、
「インストール！」と叫ぶこと４時間。
まったくインストールする気配がない。
ダメか・・・。
羊じゃなく、人の血じゃないとダメなのか・・・。
インストール作業はいつもこの方法か、
仙台にいる母親を東京に呼び寄せて任せる、
の２通りしか思いつかない。
呼び寄せるか。
呼び寄せたところで、「今度は何のゲーム？」とか、
「お風呂場の羊の死体は何なの？」とか、
いちいち聞かれるのも面倒だ。
ここは一人で頑張ってみよう。
さらに「インストール！」と叫ぶこと２時間。
PC本体にもディスクをかざして叫んでみる。
すると、かざしていた小指が本体のスイッチらしき出っ張りに触れ、
中から薄っぺらい板が出てきた。
これは！
インストールし終わったパッケを置く板では？
いや、ここにディスクを入れるのでは？
まさか。
正攻法でいいの？
こんな簡素な板に乗せて送り出してもいいの？
せめて万札挟んでもバチは・・・。
いや、風呂場から羊の頭を板に乗せるべきでは？
もやもやとしたまま、ディスクを板に乗せると
何事もなくインストールが始まった。
なんだ、普通でいいのか。
６時間も無駄に叫んでたな・・・。
もう喉がカラカラだ。
ちょうど目の前に杯が。
クイッとひとくち。
何だこれは！羊の血じゃねーか！
誰だこんなの入れやがったのは！？
意外と旨い！
そんな寸劇もせず、普通にディスクをドライブへ。
ガイドブックに従い、まずは「Piapro Studio」のインストール。
32bit版と64bit版があるらしいが、よくわからん。
とりあえず64bit版入れとけ～、と64bitフォルダの
「setup.exe」をクリック。
クリックを続けていると、
「インストールしますか？」の選択画面に。
あれ？インストールできない？
画面上では「キャンセル」のボタンが青枠で囲まれており、
「インストール」のボタンが「僕ダメっす」と死んでいる。
じゃあ、32bit版が正解だった？
と、32bitフォルダの「setup.exe」をクリックしても
インストールボタンが「僕ダメっす」の状態。
どゆこと？
インストール画面で「windows8」なんて表示されている。
先生、windows8だと起動しないんですか？
先生、どうしてアタイを下の名前で呼んでくれないんですか？
そんなことはない。
購入時にwindows10で動作可能はチェックしているし、
下の名前で呼んだところで生徒との関係性が公になる危険性もある。
インストールできないなら、もう終わり？
買ったばかりなのに？
すがる思いで、ネットで検索。
パッケ開けちゃったけど、売れんのかなこれ。
いや、
その前に「初音ミクV4X windows10 インストール」で検索。
即、解決。
まさか、「僕ダメっす」のインストールボタンが
クリック可能だとは！
なぜ、あのボタンを押せないと決め付けたんだ自分は！
こんなR-１グランプリ予選落ちみたいなコントで30分経過か・・・。
自分の勘違い加減に呆れる始末。
インストール画面をそっと閉じ、ふて寝へ。
まだ、インストールすら出来てません。
こんな画面じゃ、「キャンセル」一択になるよな・・・。
